かがくいさんといえば、誰もが知っている「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」シリーズの作者。
「面白い絵本は?」と聞かれたら、まず第一にかがくいさんの絵本をオススメします。
どの作品も読みやすく、それぞれのキャラクターがなんとも言えずいい味を醸し出しています。
おもちのきもち

作: かがくい ひろし
我々人間も一度、おもちのきもちになって、いろいろ考えてみましょう。
このお話に主人公はかがみもちさん。
ある日、かがみもちさんは思いました。
今は大事に床の間に飾られているが、いつ何時食べられるか分からぬ!
「そこで わたくし このたび にげだす ことに いたしました~」
ぺったん ぺったん それー ビロンビロンビローン!
もうこの場面で、子供大爆笑です。いや、マジでここから擬態語のオンパレード。ずっと爆笑をかっさらえます。
加えて、描かれているおもちのもちもち伸び伸び感がたまらなく癒されます。
さぁて、逃げ出したかがみもちさんはいったいどうなるでしょう。
結末も斬新!乞うご期待!
まくらのせんにん さんぽみちの巻

作: かがくい ひろし
まくらのせんにん(枕)、しきさん(敷布団)、かけさん(掛布団)の3人が人助けをしながらお散歩する物語。
むむっ、これは!?これは水戸黄門の完全オマージュ!?
助さん格さんと危うく読み間違えそうになります。笑
まくらのせんにんのおとぼけ具合を、しきさんかけさんがしっかりサポートしながら、みんなをふんわりと温めていきます。
びろ~ん。ふんわりぬっくぬく~。
夜寝る前にこの3人の真似をして子供と戯れると、すんごく幸せな気持ちになれますよ。
3人に包まれたくなってしまう、そんな癒し系の1冊です。
うめじいのたんじょうび

作: かがくい ひろし
いや~、この絵本はね、【誕生日】というワードがタイトルに入っているんですけど、
完全に【介護】が裏テーマになってると思います。
登場人物は漬物達。
若い衆 あさづけきゅうり、たくあん、らっきょう、せんまいづけ
おじいさん方 うめじい(梅干し)、つけものいしのじっちゃん(つけものいし)
子供と漬物を食べる度に、「あ~これうめじいのたんじょうびで出てきたやつ!」って盛り上がれます。
漬物同士で協力してうめじいの誕生日をお祝いするんですが、さてさて、みんなが考えたプレゼントはいったい何でしょう!?
お年寄りを大切にするという気持ちをが自然と学べる絵本です。